The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
だけど、焦る事はない。


ゆっくり考えながら、自分の気持ちに少しずつ自信を付けていこう。




―――きっと、それでいいんだよね?




コーヒーを啜りながら、自分の恋愛観を振り返ってみる。


目の前に広がる氷のチャペルをじっと見つめ、再び深い溜め息を吐いた。




ただ、どうしても引っかかる。




離婚の原因となり、女である私が一番のコンプレックスとするもの。


きっとこれは、これからも私の再婚を阻むだろう。




どうにもできない、仕方のない事なのに……――――――
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