The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
どうやら、私はアヤの触れられたくないものを刺激してしまったらしい。




あからさまな態度。


いつも冗談を言って返すアヤが、珍しく何も言い返してこない。




「あっ……、ごめん。

嫌な事、聞いちゃったかな?」




空気を読んで、どうにか対処するしかない。


他にどうすることもできず、私は慌ててアヤに謝った。




少しの間、沈黙が流れる。




その沈黙は、きっと数十秒ほどの短い時間だったのだろう。


だけど、今の私には、その時間がとても長いもののように感じた。
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