The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
テーブルの上に置かれたコーヒーに目をやる私たち。


コーヒーカップを手に持ち、早速アヤは、気持ちを落ち着かせるかのようにそれを一口飲んだ。




彼はカップをソーサーに戻すと同時にフフフッと笑い、まだ気まずそうな表情を浮かべる私にこう話してくれた。




「まぁ、いつかは結婚したいけどさ。

今は、まだ結婚なんて考えられないよ。

Ni-naの事やボードの事。

考えなきゃいけない事が山程あるから……。」




そう返答し、彼は私の目を見てニッコリと笑う。


まるで、さっきまでの気まずい空気などなかったかのように。
< 368 / 376 >

この作品をシェア

pagetop