The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「ところで、俊哉の言ってた事情って何?」




再会したあの日からずっと気になっていた。


ここで彼に尋ねていいものなのか迷ったけど、私も自分の事情を話したのだから。




「あぁ……、お前に比べたら大した事ないと思うよ。

まぁ、ちょっとだけ似てるけど……。」




俊哉の表情は気まずさを仄めかしていた。


そんな俊哉の様子を見て、彼の抱える“事情”が少しだけ想像できたような気がする。
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