The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
そんな話をしていた時……――――――




店の扉が開き、新たな来客がこの店内に入ってきた事に気付いた。


会話をしていた客の集団が一瞬静まり返り、一部のテーブルからは歓声が聞こえる。




「おっ、来たか?」




俊哉はカウンター席から立ち上がり、私は歓声が向けられている入口の方を振り返った。




新たにやってきた客は男性。


俊哉よりも少し背が低い。


緩い癖のある長髪で、口元には髭を生やしている。




私は彼の姿を、以前どこかで見たような気がしていた。
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