The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
俊哉やアヤと話していると、店内にいた女性客が静かにアヤの方へと近付いてくる。


彼女は私たちに少し遠慮しながら、ドギマギした様子で顔を赤らめながらアヤに声を掛けた。




「豊川選手、初めまして。

すっとファンだったから、今日お目に掛かれて本当に嬉しいです!

良かったらこれにサインして頂けませんか?」




彼女の手には、リフト券を入れるビニール製のケースと油性のサインペンが握られている。




「サイン?

……あぁ、いいよ。」
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