The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「相変わらずモテモテだな!?」




冷やかすように、俊哉が肘でアヤの肩を小突く。


俊哉は私の方を向き、自分の親友についてこう説明してくれた。




「都那はスポーツに興味ないみたいだから知らないかもしれないけど……。

スノーボード界で、アヤはかなりの有名人なんだよ。

実は過去に、オリンピックの出場経験もあるんだから!!」




「えっ……!凄い!!」




“オリンピック”というこの言葉の偉大さは、どんなにスポーツに関して無知な私でもさすがに理解できる。




思わずアヤの方を振り向いた私。


目の前のアヤは、照れながら私に向かって小さく舌を出して見せた。
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