The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「大した事ないよ!

あれはたまたま運が良かっただけさ。

それに、もう何年も前の話だから。」




「そうだとしても凄いじゃない!!

日本を代表してオリンピックに出たなんて!」




「ありがとう。

でも今は、田舎町に住むただのバーテンだから。」




そう言い残して、アヤは照れ臭そうにカウンターの中に入っていく。


彼の後姿が醸し出すそのオーラに思わず見惚れ、私はずっとアヤの背中から目を離す事ができなかった。
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