The second partner ～夢と英雄と雪解けの記憶～

Scene.2

アヤと知り合ったあの日から、私は俊哉と一緒によくNi-naへ行くようになった。




基本的にはお酒を飲まない私が車を出す。


そして、自分の愛車に家族以外の人を乗せるのは本当に久しぶりだった。




私の愛車はピンクのフィガロ。


丸みを帯びた可愛らしいフォルムとツートンのカラーリングに一目惚れして購入したのが今から７年前。


年式は91年製と古く走行距離もかなりのものだけど、頻繁に手入れをしているせいか、乗り心地はまだまだ良好な方だと思う。


希少車であるフィガロの中でもこのカラーは特に珍しく、田舎の国道を走る私の車は、いつも他のドライバーから注目されていた。