冬恋

別れが来た。
朝美は何故か嫌な予感がした。

「お姉ちゃん…?」

妙な胸騒ぎがした。

お姉ちゃんが尊敬して、
大好きだった、
沙織さんが亡くなってから
お姉ちゃんは死んでいた。

息をしている人形みたいだった。

御飯も、お風呂も、
あんなに大好きだった
夜の街にすら行くことは
無かった。

それでも、必死にお姉ちゃんは
生きていた…

そう信じていた。
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