冬恋
夏
彼が死んで1年後、
施設からも卒業した哀歌には
居場所がなかった。
思い切って1年間電話していなかった
夏にコールする。
プルルルル…
「…コホッコホッはい…?」
夏に全ての事情を話したが
ダメだと言われた。
夏は今、病気を患っている。
命の保証はない。
哀歌は笑えてきた。
それはいつまで経っても消えることは
なかった。
マタ不幸ダ…
幸セニハナレナイ…
コレハ宿命