枝垂れ桜に舞う蝶

「じゃあ、行くぞ。蓮華院」


「では、はじめっ!!」



沖田の声とともに仕掛けてきた土方

端から一発で終わらせるつもりだったのか、本気で振り上げた


「……………土方さん、本気だな」


呟いたのは、斎藤だった

次の瞬間、土方の竹刀が振り落とされる

が、なんなく私は片手で受け止めた


「弱ぇーな」


「何っ!?」


私はニヤリと笑った

周りは騒然としている

土方も目を丸くしていた

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