枝垂れ桜に舞う蝶

案の定、振り返った先にいるのは槙

屋根に登っていた


「桐葉?どうしたの?」


「あんたこそ、酒は抜けた?」


「この通りで風に当りに」


そっかー、やっぱり無理だったんだ

私は苦笑しながらその場で跳ねる

トン トン トンッ

勢いがついた所で大きく跳ねて屋根の上に着地した

ひらりと軽く飛ぶように


「え……………!?」


「この身体能力と瞳のこと教えてあげる」


私は槙の隣に腰を降ろした
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