枝垂れ桜に舞う蝶

「うぅ、寒っ!!」


桐葉はぶるりと震えた

あ、こうすれば……………


「桐葉、狐の姿になってよ」


「なんでぇ~?」


首を少し傾げる桐葉はきょとんとしていて可愛い


「僕も寒いから。毛皮の方がどっちも温かいでしょ?」


「そだね」


即答すると同時に

リンッと澄んだ鈴のような音がしたかと思うと

桐葉は銀色の毛並み、金目の大型狐になっていた

< 164 / 501 >

この作品をシェア

pagetop