枝垂れ桜に舞う蝶
「デカイんだなぁ、虎くらい?」
『んー、小さくもなれると思う』
狐の桐葉は直接脳内に響く話し方をしている
桐葉は僕の後ろに回り、
僕が凭れかけれるようにして座り直した
「温かいなぁ、さすが毛皮。……………というか、何で疑問形?」
『聞いてないもん。でも、勘にしては確信持てるんだよね。何故か知らないけど』
「呉羽さんの生まれ変わりだからじゃないかな?たぶん」
桐葉は頷く
桐葉が言うんだから当りかな?
暫くしてから桐葉の背に乗せてもらい
僕は屋根から降りた
「お休み、桐葉」
「お休み、槙ちゃん」
僕は元に戻った桐葉が部屋に入るのを
見届けてから自室に入った