枝垂れ桜に舞う蝶

「デカイんだなぁ、虎くらい?」


『んー、小さくもなれると思う』


狐の桐葉は直接脳内に響く話し方をしている

桐葉は僕の後ろに回り、

僕が凭れかけれるようにして座り直した


「温かいなぁ、さすが毛皮。……………というか、何で疑問形?」


『聞いてないもん。でも、勘にしては確信持てるんだよね。何故か知らないけど』


「呉羽さんの生まれ変わりだからじゃないかな?たぶん」


桐葉は頷く

桐葉が言うんだから当りかな?

暫くしてから桐葉の背に乗せてもらい

僕は屋根から降りた


「お休み、桐葉」


「お休み、槙ちゃん」


僕は元に戻った桐葉が部屋に入るのを

見届けてから自室に入った

< 165 / 501 >

この作品をシェア

pagetop