枝垂れ桜に舞う蝶
京の町
「京の町ってこんなんなんだ~!」
私はキョロキョロと周りを見回しながら
総司の後をついて行く
槙のいる3番隊とは先程別れた
手分けをするためだった
「そうですね、桐葉さんはまだ見てませんでしたか?」
「えぇ、こっちで初めて見たのは丘なのでその後は総司達に屯所へ連れていかれましたし」
歩きながら私は総司を見上げる
「それに夜遅くだったのでこんなに賑やかだとは思いませんでした」
「あぁ、夜と昼ではがらりと変わりますからね」
総司はそう言いながら朗らかに歩く
横手の視線には気付いているだろうに…………