枝垂れ桜に舞う蝶
「1、2………10くらいかな」
「?何の数ですか?」
「横手に隠れている浪士であろう方々の人数です」
「あぁ、………気付いていたんですか。しかも、人数まで」
驚いた表情なのに
警戒を怠らない総司に感心するなぁ
「獣って、そういうことは敏感だからだと思いますけど」
「そうでしたね、では殺っちゃいましょうか」
「ですね」
私の返答を聞くと同時に総司は纏う雰囲気を変える
冷たく尖った、まさに刀のような雰囲気に