枝垂れ桜に舞う蝶
6月3日。
とうとう、この日がきた
「今日だよ、桐葉」
「だね、槙ちゃん」
今日は仕事は非番だった
私と槙は町に出てぶらぶらしている
「でも、歴史は変えられないと思うよ。私は」
「今からはさすがにね」
「違うって。例え私達が今、大阪に居て乱闘を目前にしていても歴史は変わらない。
その前に私達が消えるか、どんなに頑張っても止めきれないんだよ。多分」
「………分かるようで分からないんだけど」
「だから私が言いたいのは、最初から決まっていることはどう足掻いても変わらないってこと。ほら、運命には逆らえないみたいな」