枝垂れ桜に舞う蝶
「ありがとう、私は身体が弱くて何もできなかったから」
まぁ、私なら大丈夫だよ!多分
「それに槙ちゃん、もう向こうなんでしょ?」
「えぇ、危ないかもしれないけど。頼みました、桐葉」
「OK~!」
「身体能力も上がっていますから。」
私はそんな呉羽の声を聞きながら
視界がぼやけるにつれて、意識を飛ばした
そして後に続いた呉羽の声は桐葉には届くことはなかった
『これは、桐葉のためになるのよ。必ず、彼らは貴女の過去を受け止めてくれるはず。
………それに、彼女の願いでもあるもの』