枝垂れ桜に舞う蝶
私は目の前の青年、名は楸―ヒサギというらしい
呉羽の従兄だったらしい
彼に今までの経緯を話した
「にしても、中も全然変わらはりませんなぁ、この神社」
「桐葉の言う通りほんとに寸分違わずや」
槙もキョロキョロしつつ言う
その後、蓮華院家の歴史を聞き呉羽のことも聞き神社を後にした
「桐葉さんが急に京の言葉を使うから驚きましたよ。槙さんも」
「……そうだな、俺も驚いた」
帰り道で総司が言う
一も同意している
「そうですか?未来でも訛りは残ってますし、この地の出身な訳ですから一応」
まぁ、まだじぃ様すら産まれてもいないけど
一応、槙も私も古都出身だからね