枝垂れ桜に舞う蝶

深い傷

                 槙side



「槙さん、桐葉さんは……………」


桐葉を布団に寝かせてから部屋を出ると

心配そうな顔をした総司と一がいた


「………大丈夫だよ、次に起きたらほとんど覚えていないだろうから」


前回もそうだったし……………

僕がちょっと気を抜いたばっかりに……………っ


「槙、自分を責めすぎるな」


一が言うけど、それは無理だ


「あいつが……………楪がいないから僕が気をつけてないといけなかったのに……………ッ!!」


知っていたのは、僕だけだったのに
< 226 / 501 >

この作品をシェア

pagetop