枝垂れ桜に舞う蝶
「桐葉っ!?」
槙が驚いた声を上げて後をついてくる
多分、槙もこの現状に既視感を覚えているはず
やはりと言っていいのか、総司、一、土方の3名もついてくる
案の定、丘を登りきると季節はずれのあり得ない光景が広がっていた
「桜が咲いてる……………!?」
一が驚いたように呟く
その通りだ。今は冬の真っ只中
桜が咲くはずがないのに
そして、あの時と同じく勾玉に呼応して枝垂れ桜は光っていた
私の既視感はだんだんと膨らむ
まさか……………
言葉を発する隙もなく、光りに包まれていった