枝垂れ桜に舞う蝶
巫女姫
「やっぱり、気になる……………」
私は引っ掛かりの原因を調べに社近くまで来ていた
先程、夜になったばかりである
時間にして11:30
皆々様が寝静まっただろうが、私は気になり過ぎてすっかり目が冴えている
境内は広く、そして街灯等が無いため
普通の人であればまず灯り無しでは歩けない
こういう時こそ、桜狐姫様々だ
「あれ?」
暗いが見える
私の目の前に昼見掛けた数珠の首輪の狐がいた
数歩歩き振り返る。私が動かないでいると元の位置に戻ってきて繰り返す
目は私に向いている
まるでついてこいとでもいうように