枝垂れ桜に舞う蝶
「えーと、治癒能力が使えて身体能力が高くなり………後は妖狐になれる?」
知ってる限りイコール、前に呉羽に教わったことを言う
「それは私が以前に教えましたね。ですが、それは最低限の知識です」
呉羽はその美声で滑らかに話す
私は弾き語りを聞いているような錯覚に陥る
「今から話すのは蓮華院家の歴史……………」
私は一言も発すことなく目を閉じて呉羽の話しだけに集中した
「桐葉は桜狐姫は妖狐になれると思っていると思いますが、
歴代の姫達が全て出来た訳ではありません。詳しいことは貴女のおばぁ様に聞きなさい。
あの方は桜狐姫についてよく知っていますから」
ばぁ様が?だから、朝食の時に私の目を見て……………
呉羽は桜狐姫について再び語りだした