枝垂れ桜に舞う蝶
そんな彼女を哀れに思ったのか、それとも感心したのか
神々達が彼女の死後、彼女を蓮華院社の土地神として神界に招き入れたのです
まぁ、現人神としてもとても信仰がありましたから神なるのは容易だったようです
それからというものこの蓮華院家には
50年に1度、治癒能力を備えた姫が産まれたようです
蓮華院家の者も含め民達は彼女達を桜狐姫として崇めました
が、二代目様も三代目様もそのまた次代様も初代様のような大きな力は使えませんでした
使えるのは、ほんの僅かな治癒の力だけ
しかも彼女達の命を削るものでした
あぁ、桐葉は大丈夫ですよ
とても力が強いので。命に別状はありません
そうして、蓮華院神社には土地神である初代様と
現人神である当代の巫女姫の二人の神が祀られるようになりました