枝垂れ桜に舞う蝶

私は……………


呉羽の話し……………というか、切実な願いに私は考えをまとめた


「………呉羽は偉いね」


「え?」


「だって、たった独りで知り合いの死を間近で見て来たんでしょ?それなのに、狐さんの心配ばっかり」


「その独りを支えてくれたのはあの子ですよ」


呉羽は朗らかに笑う


「1つ聞きたい。私が土地神を継承して呉羽は消える?」


「いいえ。初代様よりは力が残っています。

土地神の任を解かれたとなると力の消費も弱まるでしょうから暫くの間は」


「良かったぁ」

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