枝垂れ桜に舞う蝶
覚悟を決めて聞いた問いに嬉しい答えが返ってきてホッとする
「でも、私は病弱。いつ消えても可笑しくない」
「え………」
「そんな悲しそうな顔をしないで。私は良いの。この世に留まりすぎた、未練はひと欠片もないのよ」
呉羽は私の頭を撫で優しく囁く
「なら、私の考えを言うね。私は呉羽の願いを叶えたい。
出来るだけここにいてほしいし、狐さんも助けたい。
それに今さら神が消えるのは神様達も困るでしょ?」
ニカッと笑って呉羽を見る
そして、真剣な表情に戻して言い切る
「この蓮華院 桐葉、慎んで土地神を継承致します」
「ありがとう」
呉羽はいつもの妖艶な笑顔とは違う少女のような笑顔を見せた