枝垂れ桜に舞う蝶

「うわっ」


私の足元を<何か>が過る

あ、狐さん

えーと、眷属………神使?

まぁいいや

狐は縁側に上がって酒壺に近づく


「狐さん?そのお酒は狐さんの?」


狐さんに歩みより屈んで話しかける

あ、よく見たらお神酒だ。これ

狐さんはこちらを向く

目を離さず見つめ返す

うわぁ………綺麗な白い毛皮

目はラベンダーとかアメジストみたいな色

白い狐…………………白狐?
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