枝垂れ桜に舞う蝶
「槙ちゃん、改めておはよう」
「おはよう、桐葉。ネットでもしてたの?」
私が鳥居付近まで出ていくと槙と一、土方がいた
土方は当初私の部屋に泊まってもらう予定だったのだが
槙の方がマシと言い切られてしまい今に至る
「いや、大切な知人方とお話してた」
槙は少し納得した顔をする
多分、ネット上の知り合いのことだと勘違いしたんだろう
まぁ、訂正する程でもないし
いいか、ほっといて
「じゃあ、ランニング再開ね」
私は境内を一周するため走り出した