枝垂れ桜に舞う蝶
「ねぇ、この神社に神様がいると言ったらどうする?」
脈絡のない話だなと言いながら榛輝は答えてくれる
「神様?神社なんだから祀ってるだろ、ご神体」
は?と訳の分からないような顔をする榛輝
「そうじゃなくて、実在したら」
「あり得ないね!生憎、非現実的なことは信じないんで」
なんともまぁ、神職者の家系だと思えないが基本的な答えが返ってきた
彼らしいと言えば彼らしい
「言うと思ってた」
「じゃあ、何で聞いたんだよ?」
「ただの興味」
しれっと私は返す