枝垂れ桜に舞う蝶
桜狐姫の遣い
昼食を済ませて私はばぁ様の元へ向かっていた
総司は槙に預けている
ばぁ様には聞きたいことがあるし、呼び出しがきたからだ
こればかりは逆らえないからね
「ばぁ様、桐葉です」
「入りなさい」
私は障子を音を立てず開ける
中にはばぁ様が座っていてその目の前に座布団がある
私はばぁ様の指示に従いそこに座った
ここは社の離れ。本殿の西に位置する
まぁ、少し距離はあるけど
「何かご用でしょうか、ばぁ様」