枝垂れ桜に舞う蝶
けど………
「さっきから言うてる四神とは何でしょう?」
「四神と言ったらそのまんまや」
そのまんま?
ということは京の守護神の四神か?
「その四神が何でうちの巫女姫なんかに」
「なんかやない。四神言うても古都を護る四神はんの子のようなもの、
それらの名を持つことを許された式神やから」
へぇー
分かるような分からないような
古都を護る四神と違うって訳か
「四神が仕えとる巫女姫………」
だからあの時、呉羽は
『えぇ、その他の眷属は今はいないから』
って言ったのか
「当代はお前はんになりはりましたようやけどな」