枝垂れ桜に舞う蝶
「けど、戻れる!」
もう勾玉は熱を帯びている
桜も淡く輝きだした
「桐葉さん達はこの時代に残らなくていいんですか?」
心配そうな顔の総司
「いいんです。これは私達の意思で決めたことですから」
真剣な顔と声で言う
槙もだ
「分かりました、それに新選組には桐葉さん達が必要ですしね」
私は笑う
枝垂れ桜も強く光る
勾玉の呼応と同化する
その時、
「「桐葉ッ!!、槙ッ!!」」
昔から知っている先程まで聞いていた声がした