枝垂れ桜に舞う蝶
                 楪side



時は少し遡り

俺らは社の離れで宴会をしていた


「そういや、槙は?」


「桐葉捜しに行ったっきりだよ」


榛輝が答えてくれる

何してんだろーなぁ

ドタドタドタドタッ!!スパァーンッ

廊下を走る音に続き障子の開く音


「ん?槙?どうした、急いで」


「え、あぁ、ちょっとね。総司、一、土方さん行くよ」


入ってきたのは槙ですぐさま猫を呼び寄せ抱きかかえる


「あ、榛輝。その羽織り、汚すと桐葉に怒られるよ。僕が返しとくから」


「じゃ、頼む」


榛輝は羽織りを槙に渡す

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