枝垂れ桜に舞う蝶
「……………はぁ?」
俺の反応は可笑しくないと思う
だってあり得ない
非現実過ぎたろっ
丘を上った先には案の定、桐葉達はいた
が、彼女らは光りに包まれていく
そう、枝垂れ桜の発する眩い光りに
樹が光るっ……………!?
それより、
「「桐葉ッ!!、槙ッ!!」」
楪と声が重なったが聞こえたのか桐葉が振り返る
すっごい青ざめている
助けないとッ!!
俺は精一杯手を伸ばした
が、気が遠くなっていく
「助け………ないと、…………桐葉」
真っ白に染まっていく視界の中で俺は呟いた