枝垂れ桜に舞う蝶

「……………はぁ?」


俺の反応は可笑しくないと思う

だってあり得ない

非現実過ぎたろっ

丘を上った先には案の定、桐葉達はいた

が、彼女らは光りに包まれていく

そう、枝垂れ桜の発する眩い光りに

樹が光るっ……………!?

それより、


「「桐葉ッ!!、槙ッ!!」」


楪と声が重なったが聞こえたのか桐葉が振り返る

すっごい青ざめている

助けないとッ!!

俺は精一杯手を伸ばした

が、気が遠くなっていく


「助け………ないと、…………桐葉」


真っ白に染まっていく視界の中で俺は呟いた
< 370 / 501 >

この作品をシェア

pagetop