枝垂れ桜に舞う蝶

訝しげに俺は周りを見る

ここ……………


「何処だ……………?」


丘じゃない

何処かの建物の庭だ

かなり和風の

可笑しい……………

塀の向こうは道のはずなのに電柱の類いが一切ない


「うっ……………榛輝………?ハッ桐葉ッ!!」


「おいっ、煩いって誰か来たら」


現状は不法侵入以外の何者でもない

ドタバタドタバタッ

複数の足音がこちらに向かって来る

気付かれた
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