枝垂れ桜に舞う蝶
「お、あれじゃないか?蓮華院社」
楪が指し示す先には蓮華院神社
「そうですね、さぁ行こう」
私達は蓮華院神社の鳥居まで向かった
「お神酒、お神酒」
「今更だけど、何でお神酒がいるんだ?」
うわぁ、今更
「うちのお狐様がお神酒をご所望なので」
「はぁ?」
理由と朧について知っている槙がまぁまぁと言ってはぐらかす
別にまだその時じゃないもの
まだ話しませーん
私は鳥居を潜る。その先に見えた楸に笑いかけながら