枝垂れ桜に舞う蝶

……何で何で


「……何でや、一回会うただけやのに」


「桐葉さん、は優しい人ですやん」


「…………ええです、もう」


はぁ

ため息を吐く

金色の瞳も最早闇を映してなどいない


「充分懲りたでしょう、古高さんも」


「ええんか?聞き出したいことあるはずや。鬼の副長さんに怒られんで」


「それでも、貴方は仲間を売らない」
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