枝垂れ桜に舞う蝶

「どんなのだったら使う?」


「んー?そうだねー、髪紐とか?」


露店前で立ち止まり慶喜の指した髪飾りの横の髪紐を指す


「じゃあ、これだな」


そう言って慶喜が手に取ったのは、

浅葱色から黄色になっていくグラデーションの綺麗な髪紐

先には鈴もついている

朧とお揃いかな?


「何が?」


「桐葉に似合うもんだよ。すみません、これ下さい」
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