枝垂れ桜に舞う蝶

慶喜はさっさと会計を済ませてしまう

唖然とする


「いやいやいや、自分で買いますよ!」


「俺が買いたいんだ。俺の好きなように使う」


そう言って私はおろした髪を軽く束ね、肩の上辺りで髪紐を結ぶ


「慣れてるね……じゃなくて!」


「桐葉にやるよ。お前の瞳と同じ金色だろ?」


にぃっとした笑顔に二の次が言えなくなる


「えー、結局ですか。まぁ、ありがとう」


「気に入ったようでなにより」
< 473 / 501 >

この作品をシェア

pagetop