枝垂れ桜に舞う蝶
慶喜はさっさと会計を済ませてしまう
唖然とする
「いやいやいや、自分で買いますよ!」
「俺が買いたいんだ。俺の好きなように使う」
そう言って私はおろした髪を軽く束ね、肩の上辺りで髪紐を結ぶ
「慣れてるね……じゃなくて!」
「桐葉にやるよ。お前の瞳と同じ金色だろ?」
にぃっとした笑顔に二の次が言えなくなる
「えー、結局ですか。まぁ、ありがとう」
「気に入ったようでなにより」
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