枝垂れ桜に舞う蝶

浅葱色もあって新選組らしいし

気に入ったのは嘘ではないので


「あ、慶喜さんこの辺で良いよ。すぐそこなので」


「そうかい?家の前まで送るよ?」


「大丈夫。………また会える?」


「よく町にいるから見かけたら声かけてきな」


そーする、と言って私は慶喜さんから離れようとする


「………大丈夫って言ったでしょ」


「いや、俺も用事があってね」


「さっきはないって言ってなかったっけ?」
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