枝垂れ桜に舞う蝶

「あはは、この際良いだろどっちでも」


「えー」


このままじゃ屯所まで来るなぁー

どうしようか

あ、良いこと思い付いた

少し小走りして角を曲がる

案の定、慶喜もついては来るが


「あれっ、桐葉!?」


そこには桐葉の姿はない

あの小走り程度では見失うはずがないのに

訝しむ慶喜を桐葉は頭上から見ていた


「ふふっ、上ですよ。慶喜さん」
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