枝垂れ桜に舞う蝶

聞こえないほど小さく溢す

桐葉はその持ち前の身体能力で屋根に飛び上がったのだ

そのまま屋根づたいに歩く

少し離れて人気のないところで降りた


「今日も色々あったねー」


私は呑気に呟いた


「あ、榛輝帰ってる?」


「は、はい、戻ってますっ」


門番をしている隊士に尋ねる

何故か赤面だが


「そう、ありがとう」
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