枝垂れ桜に舞う蝶
私は幽霊ではありません
「なーんでこんなことになってるんだい?」
私は不満げな顔のままため息を吐いた
今、私がいるのは島原の角屋
そう、遊廓である
そして私の格好はというと新選組のそれではなく、はたまたお忍び女装でもなく
遊女の格好
「任務だからしょうがないよ、桐葉」
「だからなんで私なのよ」
こんな重い格好しとうないっての
桜狐姫の格好も重かったけどこっちのが断然重い
「まーあ、1人じゃないだけ良いけどねぇー?」