枝垂れ桜に舞う蝶

「何、お偉いさんでも来るの?」


「あぁ、ちょっとな」


はぐらかされた( ・3・)


「桐葉はん、そろそろ仕事に戻りなはれ」


「……すいません」


姐さんにやんわり怒られ黙る


「今から来る方には無礼のないようにな。それと潜入の意味がなくなるから他人のふりだ。分かってるな?」


「わーとるって」


そのくらい、子供じゃないんだから出来るっつーの

パタパタ

足音がする

僅かな布切れの音がこちらへ近づいていた

どうやらお偉いさんとやらがお出ましのようだ
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