枝垂れ桜に舞う蝶

不意に止まった手に私は彼を見上げた

!?

すると、顎に手が伸びてきてそのままの勢いでくいっと目を合わせられる

おおいぃ、今度は顎クイ!?

どこまでモテテク知ってんのこの人


「硬い言葉は気に入らんと言ったよな」


「あはは、言うたかて仕事なんやけど」


そう言う割りに口調を崩した私にそれで良しと慶喜は笑う

( ゚д゚)ハッ!!

今気がついたのだけどここには土方達以外にもあいつがいたんだった

そろりと振り向くが、視線を感じバッと正面へ向き直る
< 493 / 501 >

この作品をシェア

pagetop