枝垂れ桜に舞う蝶

しょーじき、疲れた


「旦那はんのお帰りです」


「分かりました」


私は控えていた禿に言うと一緒に見送りに出る


「お嬢さん」


途中、総司に密やかに声をかけられる


「なんでっしゃろ」


「一橋殿に大変気に入られているようで。『お仕事』頑張って下さい」


「ありがとうございます」


にこやかに返し入口まで先に進む
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