Secret Book ~放課後2人時間~
「これだけで済むと思うなよ?」






そう言ってもう一度腕を振り上げた父親。







あたしは思わず顔を避ける。







そんなことしたって意味ないって分かっていたのに、反射的にそうしてしまった。







……あれ?






なんで殴られないの?






不思議に思って上を向くと、







「…だから行くなっつったのに。」







父親の腕を掴む晴輝の姿があった。






それに優奈と恭也も後ろにいる。





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