Secret Book ~放課後2人時間~
そんなある日。






「優良。」







公園の入り口にあの人が立っていた。







「やっぱり俺と一緒に……」







「お父さん。」







あたしがそう呼ぶとだんだん近づいてきていた父親はフッと足を止めた。







「寂しいんでしょ?」







正直びっくりしているようだった。







「あたしの今のお母さんに聞いたの。本当のお父さんはこんな人じゃなかったって。」







そう、本当は優しくて幸せな…はずだった。




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