Secret Book ~放課後2人時間~
「本当は…」






お父さんは話し始めた。







「謝りたかったんだよ。2人に。晴輝くんに。」







え?






「でも…この街に来て、最初に優奈に暴力をふるってしまった。」







「それから優良にも。未だに腹が立つとすぐに手を出す癖がある…」







それで…







「本当は謝りに来たはずなのに、また同じ過ちを犯してしまったんだよ。俺は。」







わざわざ居場所も分からないあたしたちのことを探し当ててくれた。






< 156 / 264 >

この作品をシェア

pagetop